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ドコモの国際ローミング障害、NTTコムの通信設備に問題
8月13〜15日にドコモの国際ローミングサービスで起きた通信障害は、NTTコムの通信設備に設計上の問題があったことが原因という。
NTTドコモとNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は8月29日、8月中旬に起きた国際ローミングサービスの障害の原因は、NTTコムが管理する信号網内の設備に設計上の問題があったためだと発表した。
障害は13日午後6時24分から15日午前2時13分に起き、国際ローミングサービス「WORLD WING」の音声・パケット通信が利用しづらい状況になった。海外旅行客など約8万人に影響が出たとしている。
両社によると、ドコモの国際ローミングが使っている「国際共通線信号網」で輻輳が起きたため障害が発生した。信号網はNTTコムが管理しているが、信号網内の通信設備に設計上の問題があり、特定の経路にトラフィックが偏ってしまい、本来の処理能力を発揮できていなかったという。この状態で海外旅行シーズン中、通常よりトラフィックが増えたことで輻輳が発生したという。
トラフィックを平準化するソフトウェア改修などで対処し、今後は設備増強も進めていく。
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