関西電力は10月29日、電気料金の値上げについて具体的な検討を始めたと発表した。
大飯原子力発電所3、4号機以外の原発で再稼働のめどが立たず、火力発電のための燃料費が大幅に増加し、収支が極めて厳しい状況という。
これまでは経営効率化と内部留保の取り崩しで吸収してきたものの、今後も状況が変わらなければ財務体質が悪化し、「当社グループの最大の使命である電力の安全・安定供給に支障をきたしかねません」として、「苦渋の選択として」、料金値上げの検討を始めたとしている。
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