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市役所1階に残る土砂と自動車──被災施設のストリートビュー、Googleが公開
Googleは、東日本大震災で被災した岩手県、福島県内の34施設を撮影した画像をストリートビューとして公開した。
Google日本法人は12月6日、東日本大震災で被災した岩手県、福島県内の34施設を撮影した画像をGoogleマップのストリートビューと「未来へのキオク」サイトで公開した。
岩手県の大船渡市、釜石市、陸前高田市と、福島県の浪江町の4市町村とのパートナーシップに基づき、各市町村の施設の外観と内部を今年11月から3週間にわたって撮影したものを公開する。
陸前高田市役所の1階に土砂と押し流された軽自動車が残っていたり、東京電力・福島第1原子力発電所の事故を受けて避難指示区域になった浪江町立請戸小学校の体育館に、使われなかった卒業式の看板がそのまま残っている様子などが分かる。
撮影した施設の中には解体が始まっているものもあり、Googleは今後、震災の被害を知るために活用してほしいとしている。
宮城県の5市町村もプロジェクトに参加し、大船渡市の4件、釜石市の1件と合わせ合計15施設を年内に撮影する予定。Googleは施設のアーカイブを希望する自治体や施設管理者を募集している。
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