ニュース
Softbankが買収するSprint、高速無線サービスのClearwireを22億ドルで完全子会社化
Sprintが株式の過半を保有する高速無線サービス企業のClearwireの残りの株式も取得し、完全子会社化する。これにより、ソフトバンクによるSprint買収が完了すれば、ソフトバンクは米国に広大なTD-LTE網を獲得することになる。
米Sprint Nextelは12月17日(現地時間)、既に過半数の株式を保有する高速通信サービス企業の米Clearwireの残りの株式を1株当たり2.97ドルですべて取得し、完全子会社化することで合意に達したと発表した。買収総額は22億ドル。
完全子会社化に関してはSprintを買収するソフトバンクも同意済みで、ソフトバンクによるSprint買収の完了が見込まれる2013年中旬に、この取引も完了するとしている。
Sprintは、2008年にClearwireとWiMAX合弁会社を設立した際にCearwireの大株主になり、ソフトバンクによる買収発表後、株式の過半を取得してClearwireを子会社化している。
Clearwireは2.5/2.6GHz帯を保有しており、現在サービスをWiMAXからLTE(TDD-LTE)に移行中だ。同社は第3四半期の業績発表文で、2013年6月には2000サイトを構築し、6月以降はSprintからの出資により移行を加速できるとしている。
Sprintのダン・ヘッセCEOは発表文で「今回の取引は、特にソフトバンクによる買収が完了した際には、われわれの戦略をさらに価値あるものにし、ネットワーク資産の管理を可能にする」と語った。
関連記事
- 「成功する自信あり」――ソフトバンクのSprint買収、孫社長の勝算とは
- ソフトバンクの米Sprint買収にAT&Tが声明――規制当局に慎重な対応を求める
- ソフトバンク、Sprint買収を正式発表 1.6兆円 「日米最大級」キャリアに
- SprintとClearwireのモバイルWiMAX合弁会社、設立完了
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.