「アクティブ率が日に日に上がる」LINE GAMEが3000万DL突破 ゲームを公募するコンテスト開催
LINEと連携したゲーム「LINE GAME」が累計3000万DLを突破した。アマチュア開発者などから幅広くゲームを募集する「LINE GAMEコンテスト」も実施し、ゲームを拡充していく。
NHN Japanは12月19日、スマートフォン向けメッセージ&通話アプリ「LINE」と連携したゲームプラットフォーム「LINE GAME」で提供するゲームを、アマチュア開発者や企業などから幅広く募集する「LINE GAMEコンテスト」を来年行うと発表した。大賞受賞作には賞金1000万円を贈る。
LINE GAMEは、1000万ダウンロードを突破した「LINE POP」を含む6タイトルを配信中。累計ダウンロード数は3000万を突破し、1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)は600万、LINE POPの最大同時接続数は150万に上るという。LINE POPは、App Storeの売り上げランキング5位以内をキープしており、ゲームアイテムでかなりの売り上げがあるようだ。
LINE GAMEはアクティブ率が「日に日に上がる」
アプリのアクティブ率は一般的に、ダウンロード後に徐々に下がっていくが、LINE GAMEの場合、アクティブユーザーが「日に日に増えていく」と、同社スマートフォン事業部の鎌田誠事業部長は言う。すでにアプリを遊んでいるユーザー同士が競い合い・協力し合ったり、まだ遊んでいないユーザーをLINE経由で誘ったりすることで、ダウンロード数・アクティブ率が上がっていると説明する。
来年以降は、社内外で開発したゲームを、1カ月に10本近いペースで投入していく計画で、レースゲームやメダルゲームなどを準備しているという。ただ、今夏のLINE GAME発表時に予告されていた、スクウェア・エニックスやタイトー、コナミデジタルエンタテインメントなど国内大手メーカーのゲームリリースはまだ実現していない。
「当初はカジュアルゲームだけでなくカード型、ブラウザ系ゲームも準備していた。ただ、プラットフォームとしては後発なので、まずはリアルグラフ(LINE内の人間関係)を使い、ゲーマーじゃない人向けに出そうと方向転換」(同社の森川亮社長)したため、サードパーティ製ゲームのリリースが先延ばし・キャンセルになったものがあるという。
「サードパーティに厳しい話をし、偉そうだと怒られたこともあるが、LINE GAMEである程度実績は出せたと思う」と森川社長。来年はより広範なパートナーに門戸を開き、カードバトルゲームなど、ヘビーゲーマーに人気のタイトルも投入していく。
「LINEにあったらいいな」を募るコンテスト
LINE GAMEコンテストでは、LINEにあったらいいなと思う未公開のゲーム(ネイティブアプリ)を、一般個人や企業などから幅広く募集。1月21日〜3月19日まで募集し、4月に同社が1次、2次審査。5月中旬にLINEユーザー1万人による最終審査を経て、5月下旬に結果を発表する。
大賞を受賞した作品は、LINE GAMEで配信するほか、賞金1000万円を贈呈。LINEのキャラクターをゲーム内で活用することもできる。
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