「2ちゃんねる」元管理人で、ドワンゴ子会社・ニワンゴ取締役の西村博之氏(36)が12月20日、麻薬特例法違反のほう助容疑で書類送検されというニュースが12月20日午後報じられた。直後の午後2時からは、ドワンゴが都内でニュースサイト「ニコニコニュース」とブログ&メルマガプラットフォーム「ブロマガ」に関する記者会見を開催。出席したドワンゴの川上量生会長と夏野剛取締役に、この件に関するコメントを求めた。
川上会長は「すみません、それについては、ちょっと、あの、今、えー」と言いよどんだ後、「初めて聞いた話なので、コメントは差し控えさせていただきます」と話した。夏野取締役も「知らない。現時点で今初めて聞いた。ちょっと(ニュースを)見てみます」とだけ話した。
会見に参加していた「ブロマガ」のブロガー・小飼弾さんは、ひろゆき氏書類送検のニュースに絡め、ブロマガのスタンスについて質問。「一般論として、ブロマガに僕が違法な書き込みをしたら、僕ではなく壇上にいるお2人(川上会長・夏野取締役)が逮捕されるということが、このニュースの重大な意味だと思う。ブロマガのプラットフォームを守るため、ブロガーが記事を発行するために、事前チェックが入ることはあるか」とたずねた。
川上会長は、「ひろゆきさんの書類送検については、どういう経緯か分かっていないが」と繰り返しつつ、「一般論として、掲示板などにコメントを書いただけで、プラットフォームの運営者が摘発されるようなことがあるとしたら、言論の自由の大いなる侵害だと思う。もしそういうことがあれば、われわれとしては抗議していく。例えば違法なものがあると分かって、削除しろという命令に従わなかったとあれば、そうだと思うが、こちらで事前検閲すべきではない」と答えていた。
会見後に行われた、ブロマガについてのトークセッション中、司会の津田大介さんからブロマガ企画の経緯について聞かれた川上会長はしばらく無言で腕を組んで答えず、「ひろゆきの質問で、興味がそっちに行った」と話し、かなり気にしている様子。津田さんは、「書類送検なので、行ったとしても在宅起訴だろう」と話していた。
関連記事
- 2ch元管理人・西村氏を書類送検 警視庁、覚醒剤売買の書き込み放置の疑いで
2chの覚せい剤売買に関する書き込みを放置したとして、警視庁は2ch元管理人の西村博之氏を書類送検した。 - “2ch撲滅”の警視庁、ひろゆき氏の事情聴取、削除人の身柄確保も視野に捜査との説
「2ちゃんねる撲滅作戦」に乗り出したという警視庁が、過去に管理人だったひろゆき氏への事情聴取や削除人の身柄確保も視野に捜査を進める方針──と週刊朝日が報じている。 - 警視庁が本気で「2ちゃんねる撲滅作戦」?
警視庁が本気で「2ちゃんねる撲滅作戦」に乗り出した──「週刊朝日」がそう報じている。トップの特命で専従班が組織され、警察の威信をかけて2chつぶしに取り組むという。 - ひろゆき氏はもう「2ちゃんねる管理人」ではない 譲渡の真相を聞いてみたが……
ひろゆき氏が「2ちゃんねる」を海外企業に譲渡したことが判明し、正月のネット界を騒然とさせた。譲渡の狙いをひろゆき氏に聞いてみたが……
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.