「ソーシャルミュージック」実現へ DeNA、スマホ向け音楽サービスに参入 再生アプリ「Discodeer」取得
DeNAがスマホ向け音楽サービスに参入。再生アプリ「Discodeer」を取得し、後継サービスとして「Groovy」を開始する。守安社長は「ソーシャルミュージックという新しい楽しみ方を生み出したい」としている。[update]
ディー・エヌ・エー(DeNA)は1月10日、音楽を聞きながら交流できる新サービスに参入すると発表した。2012年度中に、iOS/Android向け音楽サービス「Groovy」を開始する。大手レコード会社などとパートナーシップを結び、当初から100万曲以上を用意。同社の守安功社長は「ソーシャルミュージックという新しい楽しみ方を生み出したい」と意気込みを述べる。
ユナイテッドから音楽再生アプリ「Discodeer」(ディスコディア)を譲り受け、後継サービスとしてGroovyを展開する。ユナイテッドはDeNAと業務提携し、Groovyのアフィリエイトメディア領域を共同で展開していく。
Discodeerは、スマートフォンで再生している音楽の歌詞を同時に表示する音楽再生アプリ。歌詞はインディーズやボーカロイド曲を含む約90万曲に対応。同じ音楽を聴いている人が分かったり、聴いている曲をTwitter/Facebookに投稿する機能も備える。2011年12月のリリースから約10カ月で150万ダウンロードを超えたという。
Groovyは当初から、ソニー・ミュージックエンタテイメントやユニバーサルミュージック、ビクターエンタテインメントなど20社以上のコンテンツパートナーと協力し、100万曲を用意。具体的なサービス内容は明らかにしていないが、「音楽サービスの利用率は、携帯電話よりスマートフォンの方が高い。音楽を聞きながらコメントしたりつぶやいたりし、仲間とコミュニケーションできるサービスにしたい。Groovy発のヒット曲を生み出して音楽産業を活性化したい」と守安社長は意気込む。
会見にはソニー・ミュージックエンタテイメントの北川直樹CEO、ユニバーサルの小池和彦CEO、ビクターエンタテインメントの斉藤正明社長が出席。「ネットサービスで活躍している会社は、既存のサービスでなない新しい音楽を考えてくれるだろうとわくわくする」(北川CEO)、「DeNAのサービスで新たな音楽ファンを獲得し、日本のデジタル音楽市場が大きく伸びていくと期待したい」(小池CEO)、「ゲームと音楽配信はライバルという見方もされるが、音楽産業のプラスになれば」(斉藤社長)と、それぞれ期待を述べた。
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