ドワンゴは3月4日、筆頭株主のエイベックス・グループ・ホールディングス(エイベックスGHD)が保有株式の一部を売り出し、角川グループホールディングス(角川GHD)と日本テレビ放送網がそれぞれ取得すると発表した。エイベックスGHDは3位株主となり、角川GHDが2位に上がって主要株主となる。
エイベックスGHDは2006年2月にドワンゴと業務・資本提携を結び、ドワンゴを持分法適用関連会社にしていた。エイベックスGHDによると、ドワンゴ側から業容を拡大させるにあたって株主を多様化したいとの意向があり、協議の上エイベックスGHDが保有株式の一部を譲渡することを決めた。両社の関係は今後も変わらないとしている。
エイベックスは保有する20.05%分のうち8%分を38億2700万円で売り出し、角川GHDと日テレが4%分ずつ取得する。引き渡しは8日付けの予定。角川GHDは現保有分と合わせ、12.24%を保有する2位株主となる。筆頭株主は16.86%を保有する川上量生会長。
角川GHDは2011年5月にドワンゴと資本提携し、株式の持ち合いにより関係を強化。2月末には、ニコニコ動画などの広告を扱うドワンゴ子会社スカイスクレイパーの株式を譲渡し、角川GHDが子会社化すると発表した。
5日午後には、ドワンゴと日テレなど10社による共同プロジェクトを発表する予定。
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