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Adobeの“Flashの擁護者”ケビン・リンチCTOがApple入り
かつてAppleがiOS端末でFlashを対応しないことを批難したAdobeのケビン・リンチCTOが、Appleのテクノロジー担当副社長に就任する。同氏はかつて、General MagicでOSとアプリを統括した経験を持つ。
米Adobe SystemsのCTO(最高技術責任者)、ケビン・リンチ氏の退社が、同社が3月19日(現地時間)に米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で明らかになった。
同社が米AllThingsD他のメディアに送った声明文によると、リンチ氏はAppleで新たな職につくため、3月22日にAdobeを退社する。Adobeは後任CTOは置かず、シャンタヌ・ナラヤンCEOと企業開発担当上級副社長のブライアン・ラムキン氏が業務を引き継ぐ。
リンチ氏はかつて、FlashをサポートしないことでAppleを批難した“Flash擁護者”として知られる。同氏はFlashの開発元である米Macromedia出身で、2005年のAdobeによるMacromedia買収の際、Adobe入りした。
リンチ氏はMacromediaの前は、ビル・アトキンソン氏らが立ち上げたPDA企業General MagicでOSとアプリケーションを統括していた。
AllThingsDによると、リンチ氏はAppleで、テクノロジーグループのボブ・マンスフィールド上級副社長直属の副社長に就任するという。
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