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Apple IDに二段階認証オプション 米国では既に提供開始
AppleのApp StoreやiCloudを利用する際に必要なApple IDのログインに、パスワードに加えて4桁のコードを入力することで安全性を高める二段階認証の設定をオプションで追加できるようになる。
米Appleが3月21日(現地時間)、iTunes StoreやiCloudを利用するためのアカウント「Apple ID」で二段階認証プロセスを採用した。発表はまだないが、米国のサポートページに設定方法の説明が追加された。本稿執筆現在、日本のユーザー向けにはまだ提供されていないようだ。
二段階認証プロセスを追加すると、アカウントにログインする際、パスワードに加えてAppleからSMSで送られてくる4桁の数字を入力しないとログインできなくなるため、第三者によるログインが従来より困難になり、安全性が高まる。
サポートページによると、二段階認証はオプションで設定できる。設定後、例えばiPhoneからiTunesやApp Store、iBookstoreで買い物をしようとすると、パスワードと4桁のコードを入力するよう求められるようになる。なお、二段階認証を設定すると、「セキュリティ質問」は必要なくなる。
昨年8月、米メディアGizmodoの元記者のiCloudアカウントが盗まれ、Apple IDの安全性についての懸念が高まった。その後同年9月に、Apple IDのセキュリティ強化対策として、セキュリティ質問とレスキューメールの設定が必要になった。
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