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Amazon、ソーシャル読書サービスGoodreadsを買収 Kindleからも利用可能に

Amazonが、1600万人のユーザーを擁する書籍推奨コミュニティーサービスのGoodreadsを買収する。独立サービスとしての提供を続け、Kindleで利用できるようにする計画。

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 米Amazon.comは3月28日(現地時間)、米ソーシャル読書サービスGoodreadsを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。Goodreadsは、Amazon.comの独立子会社として従来通りのサービスを提供する。

 Amazonは、「AmazonとGoodreadsは、読書改革に対する共通の情熱を持っている」とし、両者が協力することで読者と作家の双方を喜ばせる多数の新たな手段を作り出せるとしている。

 Amazonは前日、2010年に立ち上げた出版部門「Amazon Publishing」で2つのレーベルを新たに立ち上げたことを発表している。

 Goodreadsは2007年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。本を愛する読者同士が書籍を推薦し合うオンラインコミュニティーだ。現在登録ユーザーは16万人以上で、5億3000万冊以上の書籍のがユーザーの“本棚”に登録されているという。ユーザーは加入時にFacebookやTwitterなどとGoodreads上の友達を簡単にマージでき、そうした友達が推奨する書籍を見つけることができる。また、読んだ本を20冊以上評価すると、Goodreadsの推奨エンジンが読書履歴に合った本を推奨してくれる。読んだ本だけでなく、読みたい本も登録しておける。

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 Goodreadsのオーティス・チャンドラーCEOは、Amazonに参加することのメリットとして、従来以上のユーザーを取り込むことができることと、ユーザーから長くリクエストのあった、電子書籍リーダーからのサービス利用が、Kindleで可能になることを挙げた。また、AmazonはGoodreadsの企業文化を尊重して従来通りに運営することを約束したという。

 オーティス氏は、Kindleとの統合を最優先事項として取り組んでいくとしている。Kindle上にGoodreadsの推奨書籍が表示されるようになれば、電子書籍の売り上げにダイレクトにつながるだろう。

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Goodreadsのステッカーを貼ったKindleを持つオーティス・チャンドラーCEO(左)と妻で編集長のエリザベス・チャンドラー氏(右)

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