「課金された感覚、忘れるな」 消費者庁、ソーシャルゲームやサクラサイトのトラブル防止の心得公開
ソーシャルゲームや口コミサイト、サクラサイトなどのトラブルが増えているとし、トラブルにあわないためのポイントを、消費者庁が公開した。
消費者庁はこのほど、ソーシャルゲームや口コミサイト、サクラサイトなど、ネットに関連する消費者トラブルが増えているとし、トラブルにあわないためのポイントをまとめて公開した。
ソーシャルゲームは、高額利用や返金などに関する相談が最も多く、半数近くが未成年の利用によるものだという。
主な事業者は未成年に対する課金制限を行っているが、この仕組みが機能するよう、ゲームを始める際に正しい生年月日を登録すべきと指摘。保護者も子どもの課金サービス利用を適切に管理すべきとしている。
また、ゲームの中で課金サービスを使う場合、その中身と金額、これまでの課金総額を随時確認するなど、「どんなにゲームに熱中していても、課金された感覚を忘れないことが重要」としている。
サクラサイト、狙われるのは心のすきま
サクラサイトは全年代から相談があり、男性は異性とのやりとり、女性は内職・副業に関する相談が、未成年者は有名人や関係者に関する相談が多いという。相談内容は、「架空・不当請求」と「返金・高額利用」が7割と大半だ。
サクラサイトは、出会いや金銭などの名目で誘うため、「狙われるのは心のすきま」と同庁。「すべての消費者が狙われることを常に意識すべき」としている。また、心当たりのない誘いや挑発には乗らず、登録後も不審な点を感じたら毅然と関係を断つべきとしている。
口コミサイトに関する相談は、20〜30代女性、関東・近畿圏にトラブルが集中。脱毛や整体、出会い系、ギャンブルなどに関する相談が多いという。消費者庁は、口コミは、事業者に依頼された個人が書いている可能性もあるとし、口コミだけで判断すべきではないと注意している。
それぞれ、トラブルにあったときは、各地の消費生活センターに相談するよう呼びかけている。
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