ソフトバンクによるイー・アクセス買収に絡み、自社株のインサイダー取引をした疑いが強まったとして、東京地検特捜部は4月11日、金融商品取引法違反の疑いでイー・アクセス社員の男(27)を逮捕した。
調べでは、同社役員の秘書を務めていた男は昨年9月末にソフトバンクがイー・アクセスを買収することをしり、正式発表前に同社株約1000万円分を購入した疑いがもたれている。
報道によると、男は購入した株を売却していないというが、買収発表後に同社株価は大きく値上がりし、多額の含み益があったとみられている。
イー・アクセスは11日、「このような事態が発生したことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます。今後司法当局により事実が解明されることを望むとともに、当該社員の処分に関しては、厳正に対処してまいります」というコメントを発表した。
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