スマホを自販機にかざすとオーロラが? 世界初の自販機ARアプリ、日本コカ・コーラが公開
自販機がマーカーになり、スマホ上でキャラクターがアクションしたり動画を視聴できるARアプリ「自販機AR」を日本コカ・コーラが公開した。
日本コカ・コーラは4月25日、自動販売機と連動したスマートフォン向け無料AR(拡張現実)アプリ「自販機AR」(iOS/Android)の提供を開始した。自販機をマーカーにしたARアプリは「世界初」という。
全国に1万1000台設置されている節電仕様の「ピークシフト自販機」が対象。自販機の左右と正面にある「ポーラーベア」のイラストにスマートフォンをかざすと画面の中でキャラクターがアクションする。「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」の製品ラベルもマーカーとして認識。動画が流れ、ブランドのFacebookページに誘導する。
ポーラーベアのARは時間帯や天気によって動きや音が変化。朝は歯磨き、晴れた日はサングラス姿、雨の日は傘を持って、など、時間(朝、昼、夜、深夜)とその場の天気(晴れ、曇り、雨)を識別し、組み合わせによって全12種類のアクションが用意されている。
アプリは、AR技術を使ったさまざまなプロジェクトに関わってきた開発ユニット「AR三兄弟」が手がける。ポーラーベアといえば北極、北極といえばオーロラ……という連想で“北極に実際にオーロラが出現している深夜帯限定”の「多分年に2,3回しか見られない」(AR三兄弟長男・川田十夢さん)というアクションも用意した。「“スマートフォンを自販機にかざす”行為が毎日の購入時の習慣となるようなアプリになれば」と話す。
同社ベンディング事業部・中里泰雄さんは「自動販売機での購買をもっと楽しく」をコンセプトに「まずは導入となるシンプルなもの」を目指したという。「自動販売機でキャンペーンを展開するにはポスターやシールなどの方法があったが、画一的で貼り替える手間も大変。ARはインタラクティブに何度も楽しんでもらえると思う」とした。
キャラクターのアクションやマーカーとなる対象商品は今後拡大していく予定。「暑い日には水滴や氷、寒い日には湯気など、飲んでみたいと思わせる『本物よりおいしそう』なコンテンツを提供していきたい」と今後の展開に意欲を見せた。
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