ニュース
米Yahoo!、アモロソ会長の辞任を発表 「危機的な時期は乗り越えた」
昨年5月のスコット・トンプソンCEO辞任の際に米Yahoo!の会長に就任したフレッド・アモロソ会長が“宣言通り”退任した。
米Yahoo!は4月25日(現地時間)、フレッド(アルフレッド)・アモロソ会長の辞任を発表した。アモロソ会長は、6月25日に開催される2013年の株主総会での再選に臨まない。同氏は株主総会まで取締役会に留まる。
取締役会は、2012年2月のロス・ボストック会長辞任の際、アモロソ氏とともに取締役会に加わったメイナード・ウェブ氏を暫定会長に指名した。
アモロソ氏は昨年5月、スコット・トンプソンCEOの退任のタイミングで会長に就任した。
同氏は発表文で「会長職を受けた際、私は取締役会に対し、Yahoo!の改革における危機的な時期をサポートするために1年この役職を引き受けると言った。(中略)マリッサ(メイヤーCEO)の指揮と現在の幹部チームがある今が、退任にふさわしい時期だ」と語った。
マリッサ・メイヤーCEOは「フレッドはこの1年、Yahoo!にとって素晴らしい会長だった。私は同氏の信頼と指導に個人的に非常に感謝している」と語った。
メイヤー氏は昨年7月のCEO就任以来、ポータルの刷新やモバイルへのシフトなどで同社の改革を進めてきた。同社の1〜3月期決算は、売上高は横ばいだが純利益は26%増で、1株当たり純利益はアナリスト予測を大きく上回った。
関連記事
- 米Yahoo!の決算、売上高は横ばいだが純利益が2桁増
米Yahoo!の1〜3月期決算は、TACを除くと売上高は横ばい、純利益は26%増だった。マリッサ・メイヤーCEOは電話会見で「モバイル化の成果は期待できる」と語った。 - 米Yahoo!、Googleのマリッサ・メイヤー氏をCEOに指名
- 学歴詐称騒動は終結:米Yahoo!、新CEOおよび新会長を発表
最大株主Third Pointが指摘したスコット・トンプソンCEOの学歴詐称問題を調査していたYahoo!が、CEO交代、新会長指名、Third Pointとの和解を発表した。Third PointのCEOが取締役に就任する。 - 米Yahoo!、ボストック会長ほか3人の取締役が退任
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.