Googleで探せない「発見」を――創業者が語る、Pinterestに込めた思い:新経済サミット2013(2/2 ページ)
米国で人気の画像共有SNS「Pinterest」は、「子どものころのコレクションを、Webに再現したい」という情熱から生まれた。Webサービスながら、「PCをシャットダウンし、実社会で行動してほしい」という思いも込められている。
ミッションは「好きなものを発見する手伝いをしたい」。世界中の人と好きなものを見せ合い、センスの似た人をフォローすることでコレクションをさらに広げ、自分の「好き」を深められる。「美しいものを部屋いっぱいに集められる。それは魔法のような経験だ」
インスピレーションで行動を変え、世界を良くする
ミッションはもう1つある。「PCやスマホをオフにし、外に出て、実生活で行動することを促進したい。Webサイトを作った人が言うのも変に響くかもしれないが」
Pinterest見た写真や動画に刺激を受け、何かを始める人が現れるのがうれしいという。サーフィンの画像を見てサーフィンを始めたり、素敵な結婚式の写真を見てまねしたり……。「インスピレーションを与えることで世界をより良くできる」とシルバーマン氏は言う。
Pinterestは日本ではまだ、それほど普及していない。「日本のユーザーにも使っていただきたい」という。それは事業を成長させたいからだけではない。より多くの人がPinterestを使うことで、同じ関心や情熱を持っている人を見つけるチャンスが広がるからだという。
「インスピレーションを与えることが、世界を良くする力になると信じてる」とシルバーマン氏。「日本に生まれれたからアニメが趣味とか、アメリカだからスケボーが趣味だとか、ある場所に生まれたからといってある趣味しかできないのではなく、Pinterestでみんなのインスピレーションをマッピングすることで、人生をより良くするサポートができると信じている」
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