Adobe、クリエイティブ製品群の定額制「Creative Cloud」への移行を発表
Creative Suiteはバージョン6で終了になり、Creative製品は今後、サブスクリプションモデルの「Creative Cloud」としてのみ提供する。
米Adobe Systemsは5月6日(現地時間)、米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催中の開発者向けカンファレンス「MAX 2013」において、この6月に「Creative Suite」の利用形態をサブスクリプションモデルの「Creative Cloud」に移行すると発表した。
現行の「Creative Suite 6(CS6)」のユーザー向けアップデートはバグ修正とセキュリティ対応のみ行い、CS7の発売はしない。
スイートを構成する一連の製品は、6月のアップデートで、例えば「Photoshop CS」は「Photoshop CC」という名称になる。
Creative Cloudは、昨年5月にスタートした、Photoshop、Illustrator、InDesign、Dreamweaver、Flash Professional、Edge Animateなどの一連のAdobe製品を、月額5000円(年間プランの場合)で利用するサブスクリプションサービス。ユーザーにとってのメリットは常に最新版の機能を使え、複数の端末で同期しながら作業できる点だ。
Adobeは、Creative Cloudの発表段階で、サブスクリプションモデルへの移行を促進していくと予告はしていた。
Creative Cloudの個人ユーザー向け価格設定は、年間プランは月額5000円、月ごとに停止できるプランは月額8000円。単体製品のサブスクリプションも可能で、その場合は月額2200円。
CS 3以降のライセンスを持つユーザーは最初の1年間は月額3000円で、CS6のユーザーは最初の1年間は月額2200円で利用できる。
個人向け以外のプランについてはAdobeのページを参照されたい。
同社はまた、Web向けグラフィックス編集ツール「Fireworks」の開発終了も発表した。
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