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WebMの次期圧縮技術「VP9」、6月17日にコードフリーズ YouTubeもサポートへ
Google主導のオープンソースビデオフォーマット「WebM」の次期ビデオコーデック技術「VP9」が6月17日にコードフリーズする。これによりChromeでデフォルトに利用できるようになり、YouTubeもVP8から移行する計画だ。
米Googleが主体となるオープンソースのビデオフォーマット「WebM」策定プロジェクトは5月10日(現地時間)、次期ビデオコーデック技術「VP9」を6月17日に完成させると発表した。
VP9は現在最終β段階で、6月17日をコードフリーズ期限としたという。これにより、ChromeおよびChrome OSではデフォルトでVP9を利用できるようになる。現在VP8を採用しているGoogle傘下のYouTubeも、VP9をサポートする計画だ。
VP9は、Googleが2009年に買収したOn2 Technologiesが開発した動画圧縮技術VP8の次期版。WebMプロジェクトでは、VPをMPEG LAの有料フォーマット「H.264」に代わる業界標準にすることを目指している。
VPxとH.264をめぐっては、2010年からWebM陣営とMPEG LAが反目していたが、今年3月にMPEG LAが保有するVPxの関連ライセンスをGoogleが取得することで合意した。
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