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著者・出版社に配慮した“自炊代行”ルール作りを ブックスキャンが業界団体設立へ
蔵書電子化のルール作りなどを行う業界団体を、ブックスキャンが中心となって設立へ。著者・出版社の利益を損なわないよう配慮しつつ、ユーザーのニーズを満たせるルールの策定と普及を目指す。
蔵書電子化する“自炊”代行サービスを手掛けるブックスキャンは5月15日、蔵書電子化のルール作りなどを行う業界団体「日本蔵書電子化事業者協会(仮称)」(英語名:Japan BookDigitization Carriers Association、略称JABDA)の設立準備会を発足したと発表した。「健全な形で蔵書電子化サービスを提供できる環境作りを目指す」としている。
蔵書電子化を装って海賊版を販売していたとみられる業者が摘発されるなど、「業種としての確立が重要な課題」とし、新団体では、著者・出版社の利益を損なわないよう配慮しつつ、ユーザーのニーズを満たせる業界ルールの策定と普及、推進を目指す。
準備会は同社が中心となって設立。会長には同社の岩松慎弥社長が就任する。蔵書電子化サービスを展開するFIVE GIVESや学識経験者などが参加。蔵書の電子化サービスを手掛けるほかの事業者にも参加を呼びかけ、健全な業界ルールの策定や利用者の啓発活動について議論を重ねる。
権利者が中心となって設立した自炊代行のルール作りを検討する業界団体「Myブック変換協議会」(日本文芸家協会、日本写真著作権協会、日本漫画家協会、ヤフーが幹事として設立)など著者・出版社・学識経験者らと協議を進めながら、蔵書の電子化を通じた社会・文化への貢献、著者・出版社への還元を行うためのルール作りに取り組むとしている。
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