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「なぜ人はわざわざ悲しい音楽を聴くのか」が科学的に判明

なぜ人はわざわざ悲しい音楽を好んで聴くのか――。悲しい音楽には「ロマンチックな気分になる」効果があることが理化学研究所の研究で明らかになった。

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 なぜ人はわざわざ悲しい音楽を好んで聴くのか――。感情研究の分野で長年疑問とされていたこの理由を、理化学研究所が解明したと発表した。実験によると「悲しい音楽を聴くとロマンチックな気分になる」ことが分かったという。

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 実験では、短調で構成された30秒程度の“悲しい曲”を男女44人に聴かせ、「多くの人はこの音楽を聞いてどう感じると思うか」「あなたはこの音楽を聴いてどう感じたか」をそれぞれ62項目・5段階で評価させた。その結果、回答者たちは「一般的に悲しい」と思うほどには自分では悲しみを感じておらず、むしろロマンチックさ(うっとりする、愛おしいなど)を感じていることが分かったという。

 理研は「今回の結果から、芸術には快と不快の両価的な感情を引き起こす作用があることが分かった。この結果は感情の仕組みを考えるための新たな観点を提供する」と評価している。

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