Foxconnも「Firefox OS」に参入 多様なOEM製品提供へ
米Appleをはじめとする多数のメーカーの電子機器を受託生産するFoxconnがMozillaと提携し、オープンソースモバイルプラットフォーム「Firefox OS」搭載端末を製造すると発表した。
米AppleのiOS端末委託製造で知られる台湾Foxconn Technology Groupが、Mozillaと提携し、オープンソースのモバイルOS「Firefox OS」搭載端末を製造する。Mozillaが6月3日(現地時間)、公式ブログで発表した。Foxconnは現在台湾で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2013で、Firefox OS搭載のタブレットのプロトタイプを披露した。
Foxconnのデジタルシステムビジネス部門のジェネラルマネジャーを務めるヤン・リュー氏は発表文で、「Foxconnは現在、“8スクリーン、1ネットワーク、1クラウド”戦略を推進しており、従来のハードウェアに加えてソフトウェアも開発し、統合製品を提供することを目指している。MozillaのFirefox OSはわれわれの戦略に完全にマッチする。ソフトウェアとハードウェアの統合開発は、われわれの顧客と消費者により大きなメリットをもたらすと確信している」と語った。同社はスマートフォンやタブレットだけでなく、テレビなどにもFirefox OSを採用するようだ。また、オリジナルブランドの製品ではなく、顧客メーカーへのOEMとして端末を提供するもよう。Foxconnは、Appleの他、Samsung Electronics、Dell、Hewlett-Packard(HP)、ソニーなど多数のメーカーに製品をOEM供給している。
Firefox OSは、Mozillaが昨年7月に発表したHTML5ベースのオープンモバイルプラットフォーム。これまでに、ZTE、Alcatel Mobile Phones(中国TCL Communication Technologyと仏Alcatel-Lucentの合弁企業)、中国Huawei、韓国LG Electronics、ソニーモバイルなどが製造を発表している。日本ではKDDIが搭載端末の発売を計画している。
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