ITビジネスを学ぶ学生と学生街がコラボ 近大、Facebookアプリ「KU-CAI」で学生街を活性化
Facebookアプリを通じて学生間で飲食店レビューを共有し、大学近くの商店街に来客促進を図るプロジェクト「KU-CAI」(クウカイ)が近畿大学でスタートする。
近畿大学経営学部・鞆大輔准教授ゼミが主宰する「撫子プロジェクト」が、大学通り連合商店街とタイアップし、Facebookを活用した商店街活性化プロジェクト「KU-CAI」(クウカイ)を6月10日にスタートする。
学生が開発したFacebookアプリ「KU-CAI」を使い、同大生が商店街の飲食店29店舗で食べた料理のレビューを写真付きで投稿。アプリを通じて閲覧・拡散されることで、来店促進を図る狙いだ。
レビューに対して「おいしそう!」「食べたい!」などの項目別に投票を実施。評価の高いレビューを投稿した学生には、商店街で利用できるクーポンが「ランチ1カ月相当分」など総額30万円分授与される。
「KU-CAI」という企画名は「食うかい?」の音と同大のイニシャル「KU」とCommunication And Informationのイニシャル「CAI」をかけたもの。活性化に取り組む大学通り連合商店街と、ITビジネスを学ぶ学生がタッグを組み、3月から準備を進めてきた。
大学通り連合商店街は、近鉄長瀬駅から同大学まで約1キロに120店余りが軒を連ねる日本屈指の学生街。自宅通学する学生が増えたこと、帰宅しやすい大阪市中心部で飲食することが増えたことなどから近年は利用が減少しているという。
プロジェクトの代表である溝口和彦さんは「大阪でも『うめきた』をはじめ新たな街づくりが進むが、大学通り商店街も忘れてはいけない。このプロジェクトが学生内で拡散され、参加店舗の新たな顧客獲得につながる仕組みを創出し、活性化を図りたい」としている。
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