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国立国会図書館、所蔵資料のデジタル化について基本方針を公開 データは画像で保存

国立国会図書館が所蔵資料のデジタル化を進める際の基本方針を公表。デジタル化の対象範囲やデータの保存方法について言及した。

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 国立国会図書館は6月19日、先月策定した「国立国会図書館の資料デジタル化に係る基本方針」を公表した。所蔵資料のデジタル化を進めるにあたっての原則をまとめたもので、対象となる資料の範囲やデジタル化の方法などについて定めている。

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 新たにデジタル化を行う資料は国内の資料とし、図書は1980年までに刊行されたものを当面の対象範囲とし、希少性や保存の緊急性、デジタル化への社会的なニーズを基準として選ぶ。外国資料については「希少性の高い資料、歴史的価値の高い日本関係資料」を対象にする。

 スキャンデータは画像として保存。目次情報のみテキストデータ化して検索の利便性につなげる。視覚障害者への提供と戦前の議会会議録の活用を視野に、本文テキストデータ化の実証実験を行い、段階的な提供を目指す。

 2011年3月に発生した東日本大震災など災害の記録は「人類への教訓として広く国内外に、また、後世に確実に伝えるため、関係機関と調整しながらデジタル化に積極的に取り組む」とした。

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