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Samsungの特許侵害認める 東京地裁、Apple勝訴の中間判決
iOSの「バウンスバック」機能についてのApple特許をSamsungがGALAXYで侵害したことを認める中間判決を東京地裁が出した。
米Appleがスマートフォン関連特許を侵害されたとして韓国Samsung Electronicsの日本法人に1億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(大須賀滋裁判長)は6月21日、Samsungによる特許侵害を認める中間判決を出した。今後、損害賠償額を審理する。
SamsungとAppleの国内訴訟で判決が出るのは3件目。昨年8月末の判決ではSamsungが勝訴し、2月の判決ではAppleが勝訴していた。
今回の訴訟は、iOSが持つ「バウンスバック」(跳ね返り)に関する特許をめぐり争われた。バウンスバックは、iOSでは画面スクロールを続けて端に到達した場合、さらにスクロールすると画面の外が見えるが、手を離すと元に戻る視覚的効果。Appleはバウンスバックに関する特許を国内で2008年に出願し、11年に登録された。
Appleは、Samsungが10〜11年に発売したGALAXYシリーズの3機種がバウンスバック機能をまねしているとして特許侵害を主張。Samsung側は特許侵害を否定していた。
バウンスバック機能は、米国訴訟でもSamsungがAppleの特許を侵害していると認定されている。
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