ニュース
グリー・KDDIとDeNAの訴訟、取り下げで和解成立 「協力して業界の発展目指す」
ソーシャルゲーム会社に対しゲーム提供しないよう圧力があったなどとしてグリーとKDDI、ディー・エヌ・エー(DeNA)の間で争われていた訴訟は、それぞれ取り下げることで和解が成立。
ソーシャルゲーム会社に対しゲームを提供しないよう圧力があったなどとして、グリーとKDDI、ディー・エヌ・エー(DeNA)の間で争われていた訴訟で、グリーとDeNAは6月28日、それぞれ訴訟を取り下げることで和解が成立したと発表した。
グリーによると、「今後のさらなる業界の発展と健全化を目指していくために互いに協力することを確認した」という。
訴訟は2011年11月、DeNAがソーシャルゲーム会社に対しGREEにゲームを提供しないよう圧力をかけたことで損害を受けたとして、グリーとKDDIが10億5000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したもの。これに対しDeNAは翌年1月、同社が違法行為を行っているかのようにグリーの田中良和社長が発言したとして、グリーと田中社長に対し損害賠償と謝罪を求め提訴していた。
和解では、それぞれの訴訟を取り下げることで合意し、訴訟は終了する。
グリーとDeNAが釣りゲームをめぐって争っていた訴訟は今年4月、グリー敗訴の判決が確定している。
関連記事
- 釣りゲーム訴訟、グリー敗訴が確定 最高裁が上告退ける
釣りゲームの著作権を侵害されたとしてグリーがDeNAにゲームの配信差し止めなどを求めた訴訟で、最高裁がグリーの上告を棄却。グリー敗訴とした知財高裁判決が確定する。 - グリーとKDDI、DeNAに対し10億円超の賠償求め提訴
グリーとKDDIはDeNAがソーシャルゲーム会社に対し「GREE」にゲームを提供しないよう圧力をかけたことで損害を受けたとして、10億5000万円超の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 - DeNA、グリーと田中社長に謝罪と損害賠償求め提訴
DeNAが違法行為を行っているかのようにグリーの田中社長が発言したとして、グリーと田中社長に対しDeNAが損害賠償と謝罪を求め提訴。 - DeNAに排除措置命令 公取委、グリーとソーシャルゲーム事業者の取引妨害で
モバゲーにゲームを提供するゲーム会社に対し、GREEにゲームを提供しないようDeNAが圧力をかけたとして、公正取引委員会がDeNAに対し排除措置命令。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.