Facebookの「グラフ検索」、米国の英語版ユーザーへの提供完了
Facebook内をユーザーの過去のアクティビティに基づいて検索する「グラフ検索」を、米国の全ユーザーが使えるようになった。日本でも言語設定を「English(US)」にすれば利用できる。
米Facebookは8月7日(現地時間)、1月に発表した「グラフ検索」の米国在住の英語版Facebookユーザーへの提供を完了したと発表した。
プレビューに申し込んでいなかった日本在住の本稿筆者のアカウントも、日本時間の7日午前ごろから言語設定を英語にするとグラフ検索が利用できるようになっている。
グラフ検索は、Facebook内のユーザーや写真、場所、「興味(プロフィールで表示している「音楽」「映画」「書籍」など)」を検索する機能。大きな特徴は、ユーザーが過去に行った「いいね!」やタグ付け、コメントなどのアクティビティが大きく反映されている点だ。
検索語を入力すると、ユーザーのこれまでのアクティビティを反映させた検索候補がインクリメンタルに表示され、中にはユーザー自身が自覚していなかったようなものもある。
例えば「Photos」と入力すると、「自分で撮影した写真」「自分がタグ付けされている写真」「○○さん(過去によく写真に「いいね!」した友達)の写真」「かつてチェックインした場所の写真」「所属するグループの写真」などが候補として表示される。
「Photos taken in」と入力すると、イクリメンタルに表示される候補の筆頭に登録してある住んでいる場所の写真が表示された。
表示される写真には、まったく友達関係にない人が撮影したものも多数含まれる。画面右上にある絞り込みツールを使えば、近所に住む知らない相手の顔や興味を調べて友達申請することに活用できそうだ(Facebookはグラフ検索を新たな友達獲得の新しいツールだともしている)。
ここでは写真を例に挙げたが、場所や興味も同様に、プライバシー設定で「共有設定」を「公開」にしている場合は、すべての投稿が世界中のユーザーによるグラフ検索の結果に表示されることになる。
Facebookは、今後グラフ検索の検索対象を投稿、コメント、モバイルに拡大していくとし、ユーザーにプライバシーショートカットやアクティビティログを活用して、共有設定やステータス更新を確認するよう勧めている。日本でもグラフ検索が利用可能になる前に、自分の情報の公開状態を確認した方がいいかもしれない。
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