インフォテリア「Handbook 4」リリース コンテンツの“手渡し”、“社内口コミ”新機能
インフォテリアが、スマートデバイス向けコンテンツ管理ソフト「Handbook」の最新版をリリース。情報漏えいを防ぎながら社外に資料を共有したり、資料の有用性を評価・共有するフィードバック機能を強化した。
インフォテリアは9月12日、スマートデバイス向けコンテンツ管理ソフトの最新版「Handbook 4」を9月25日から提供開始すると発表した。営業先で利用する際の要望に応え、資料の社外共有やフィードバックなどの機能を強化する。
Handbookは、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスでドキュメントを共有するためのMCM(Mobile Content Management)ツール。文書やプレゼンテーションファイル、動画などをクラウドに保存し、スマートデバイスから指先でめくるように表示できる。ファイルは管理者が集中管理して配信する形にすることで、閲覧者ごとの配信設定や端末紛失時の情報漏えい防止などが可能になっているのが特徴としている。
営業先でカタログや資料を見せる際に利用されているケースが多いことに対応し、最新版では目玉の1つとして社外の人にコンテンツを“手渡し”できる共有機能「ブックドロップ」を搭載する。送付先のデバイスにアプリをインストール後、セキュリティコードを使用して指定した「ルーム」に双方が入室し、アプリ上で資料を渡し、閲覧できるようになる。セキュリティ上メールで送りにくいファイルや、環境によって表示が異なるリッチコンテンツも、安全に表現力を落とさず共有できるとしている。
資料を作成するオフィスワーカーと営業に出向くセールスワーカーの間で効率的に情報を共有するためのフィードバック機能も設けた。ストレージ内の共有資料に5段階評価やコメントを付けたり、他人の評価情報を参考にすることができる。「今まで口頭で何気なくやられていた“社内口コミ”を、現場でも企画でも生かせる貴重なデータにする」(プロダクトマーケティング部 Handbook製品担当 松村宗和さん)。資料や営業戦略のブラッシュアップを効率化するという。
10月1日から、ストレージ利用料を定額にするオプション「ストレージフラット」を導入。「Standard」プランの場合は月額3万円か年額30万円で5Gバイトまで、「Premium」プランの場合は月額6万円か年額60万円で、20Gバイトまで定額で利用できる。
国内MCM市場でHandbookのシェアは国内首位の21.9%といい、導入企業は550社以上という。新規顧客の開拓をさらに進め、2014年度には現在の約4倍となる2000社への導入を目指す。最新版は日英中の3カ国語に対応し、海外展開も見据える。
平野洋一郎社長は「スマートデバイスを単なるビューアではなく、社内情報を共有するハブにするツール。コンテンツはあくまでビジネスを加速させるためのものであり、効率的な業務改善につながる機能を整えるのが最重要。今後も現場の声に応えていきたい」と話している。
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