米Twitterは9月12日(現地時間)、IPO(新規株式公開)に必要な申請書類「S-1」を米証券取引委員会(SEC)に提出したと、公式Twitterアカウントでツイートした。
「われわれは、IPOのためにSECにS-1を秘密提出(confidential filing)した。このツイートは有価証券の売り出しまたは取得のための勧誘を構成するものではない」とある。
S-1は、株式公開に当って、会社の業績や資産を表す数字、リスク要素や投資家が知っておくべき情報を開示する文書だ。秘密提出とは、昨年4月に成立した米JOBS法(Jumpstart Our Business Startups Act)によって可能になった手続きで、新興企業の場合、SEC提出文書をロードショー(事業内容説明のための行脚)の21日前まで非公開にできるというもの。
JOBS法の“新興企業”の定義では、年間売上高が10億ドル未満となっており、Twitterはこれに該当することになる。米調査会社のeMarketerは、Twitterの2013年の全広告収入を5億8280万ドル、2014年は9億5000万ドルと予測している。
Twitterは今年に入ってデータ分析企業やモバイル広告企業など、多数の企業買収を行い、広告大手との大規模提携を発表するなどで、年内に株式公開するとみられていた。
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