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ミクシィ、通期で赤字転落へ mixiゲーム課金不振で売り上げ大幅減
ミクシィが2013年度通期の業績予想を大幅下方修正。売上高は大幅減、利益は赤字に転落する見通しになった。
ミクシィは10月1日、2014年3月期通期の連結業績予想を下方修正し、営業損益が16億円の赤字に転落する見通しだと発表した(前回予想は10億〜20億円の黒字、前期実績は25億7400万円の黒字)。
売上高は前回予想の120億〜135億円から、40億〜55億円減の80億円へと大幅減となる見通し。前期実績(126億3200万円)からも大きく落ち込む。スマートフォン版mixiゲームのリニューアルによる課金売上高の拡大を見込んでいたが、当初計画を下回って推移した。
中国開発拠点の閉鎖などコスト構造の見直しを進めているが、法人化した「ノハナ」やスマートフォン向けネイティブゲームなど新規事業のユーザー拡大に向けた先行投資もあり、営業赤字に転落。経常損益も17億円の赤字(前回予想は10億〜20億円の黒字、前期実績は26億2900万円の黒字)となり、業績見通しの下方修正に伴い繰延税金資産の取り崩しを迫られる結果、最終損益は26億円の赤字(同5億〜11億円の黒字、16億5400万円の黒字)となる見通し。
編集部より
- 初出時、今期の経常損益、最終損益見通しが誤っておりました。お詫びして訂正いたします。
8月9日に発表した4〜6月期連結決算では2億5300万円の最終赤字に転落していた。赤字決算は上場来初。課金収入に加え、mixiの広告売り上げも不振だった。
業績不振に陥った経営責任を明確化するため、来年3月までの半年間、取締役(社外取締役除く)の報酬月額を100〜20%カットする。
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