「全機種がドコモの顔だ」──冬春モデルは控えめに「おすすめ3機種」 独自のニュースキュレーションも(2/2 ページ)
ドコモ冬春モデルはシャープ、富士通、ソニー端末を「おすすめ3機種」に指定。ただ販促のトーンは「ツートップ」よりも弱めで、幅広いラインアップをアピールしていく。独自のニュースキュレーションサービスを搭載した新UIも。
ニュースキュレーション「マイマガジン」独自開発
スマートフォン新機種に搭載した新UI「LIVE UX」は、ホーム画面を上方向にスワイプするとアプリ一覧が、下方向にスワイプするとニュースキュレーションサービス「マイマガジン」が表示される仕組み。アプリ一覧の下部にはホーム画面が“チラ見え”しており、よく使うアプリを簡単にホーム画面に登録できる。
マイマガジンは、同社が独自に開発したニュースキュレーションサービスだ。「dメニュー」のニュースと、ネット上で各社が公開しているニュース記事から、ユーザーの趣向にあったニュースの見出しと冒頭、写真を引用し、雑誌のようなユーザーインタフェースで見せる仕組みだ。
ユーザーは「政治」「経済」「エンタメ」「まとめサイト」などジャンルを選んでニュースを読めるほか、マイマガジン上で読んだニュースの履歴から好みを学習し、好みに合うニュースを反映。Twitterと連携させれば、ユーザーがフォローしている芸能人を把握し、その芸能人に関連するニュースを優先表示させる。
docomo ID認証本格導入 dマーケットは“キャリアフリー”に
「これからはキャリアフリーだ」――従来、回線ベースで行っていたユーザー認証は、11月13日から独自のID「docomo ID」に転換。他社回線契約者もドコモのビジネスに取り込んでいく。
認証をdocomo IDに転換することで、FOMAやXi、Wi-Fiなど異なる通信回線間・異なるデバイス間で同じサービスを利用できるようにするほか、クラウド型メールサービス「ドコモメール」は、ドコモの回線契約がない2台目以降のスマートフォンやタブレット、PCなどのWebブラウザからも利用できるようになる。
コンテンツ配信やショッピングを提供するサービス「dマーケット」も来年3月までにキャリアフリー化。10月30日から順次、新規3ストアをオープンする。マガシークと共同で展開するファッションEC「dファッション」、JTBとの協業でオリジナル旅行プランを購入できる「dトラベル」、ベネッセなどからコンテンツの提供を受け、安心して使える教育サービスを目指した「dキッズ」――の3つだ。
キャリアをまたいだコンテンツサービスを充実させ、ドコモ以外の顧客にもスマートフォン向けサービスを提供することなどを通じ、「お客様のスマートライフのパートナーになりたい」と加藤社長は話している。
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