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KDDI、ECサイト「LUXA」に3億3000万円出資 スマートフォン向けEC強化

KDDIがECサイト「LUXA」への出資を発表。スマートフォン向けのEコマースを強化する。

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 KDDIは10月17日、ECサイト「LUXA」を運営するルクサに3億3000万円を出資する資本・業務提携を発表した。LUXAは高級ブランドや人気レストランなどの商品を限定で格安で提供する「プレミアムアウトレット」をうたっており、KDDIは提携でスマートフォン向けECを強化する。

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「auスマートパス」から誘導する特設ページ

 LUXAはスマートフォン経由の販売が9月時点で全売り上げの35%を占めており、金額ベースでは昨年1月から11倍に拡大しているという。LUXAの南壮一郎会長によると、メインターゲットは30〜40代の高所得者。「特に朝夕の通勤時間に活発に購入している」という。

 KDDIはスマートフォンとリアルな生活のつながりを強化する「スマートリレーションズ構想」を掲げており、直営のEコマース事業も好調。「既存事業のモールも強化しつつ、新しい領域へ積極投資したい」(江幡智広 新規ビジネス推進本部戦略推進部長)と、ソーシャル買い物アプリ「Origami」やデザイナー雑貨に特化した「MONOCO」などのベンチャー企業への投資も積極化。LUXAへの出資も、有望ベンチャーを支援する「KDDI Open Innovation Fund」を通じて行う。

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販売商品のイメージ

 LUXAは今後、現在45万人の会員数を14年末までに100万人、16年末までに350万人にまで伸ばしたい考え。南会長は「800万人を超えるauスマートパス会員にリーチできることが最大のメリット。事業全体の軸もスマートフォン利用者を中心にシフトしていく」と、KDDIとの提携をてこに事業拡大を目指す。調達資金は人員強化や広告宣伝費、インフラ整備などに投じる。

 提携を受け、10月25日からauスマートパス会員限定のプレミアム商品を用意し、特設ページやタイムラインなどで告知。ポイント5倍施策や「スクウェア・エニックス 社食ツアー」プレゼントなどのオープニングキャンペーンも行い、新規顧客の開拓を狙う。

 今後は「auかんたん決済」の導入やau IDやauポイントとの連携、マーケティングにおけるビッグデータ活用なども検討。KDDIの江幡部長は「KDDIのサービスに組み込むわけではなく、あくまで我々は支援する側。LUXAの事業拡大自体が両社双方の利益になる相乗効果を期待したい」としている。

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ルクサ 村田聡社長(左)、KDDI 新規ビジネス推進本部 江幡智広 戦略推進部長(中央)、ルクサ 南壮一郎会長

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