モバイル対応Linux「Ubuntu 13.10」リリース 来年には搭載端末登場か
Canonicalが、モバイルにも対応するLinuxディストリビューション「Ubuntu 13.10」をリリースした。
英Canonicalは10月17日(現地時間)、Linuxディストリビューションの新版「Ubuntu 13.10」をリリースした。モバイルにも対応する初のバージョンになるとしている。
スマートフォンにインストールできるUbuntu 13.10はこちら。インストール可能な端末は、GALAXY Nexus、Nexus 4、Nexus 7、Nexus 10。
Ubuntuを担当するエンジニア、リック・スペンサー氏は、Ubuntu 13.10は「ARMベースのプロセッサ搭載スマートフォンと米Heulett-Packard(HP)のサーバMoonshotでそのまま動作し、x86プラットフォームと同じ機能を提供する」と説明する。
Canonicalは複数のスマートフォンメーカーと協力しており、2014年にはUbuntu搭載スマートフォンが発売されるとしている。
ただし、このバージョンではサードパーティー製アプリのサポートがまだ完全ではなく、「Ubuntu 14.04」での改善を待つ状態という。
スマートフォンでは、Ubuntuコミュニティーが作成したブラウザ、カレンダー、時計、天気予報、計算機などのアプリが利用できる。また、Ubuntu端末向けのアプリを開発するためのツールセットを含む完全なSDKも提供する。
Canonicalは、今年1月にスマートフォン向けUbuntuを発表した段階では年内の搭載端末発売を見込んでいた。同社は7月に、コンセプト端末「Ubuntu Edge」開発のクラウドファンディングプロジェクトを米Indiegogoで立ち上げた。期限までに約1300万ドルという記録的な金額が集まったが、3200万ドルという目標金額には達せず、プロジェクトは頓挫した。
関連記事
- Ubuntuのコンセプト端末「Ubuntu Edge」プロジェクト始動
- Nexusシリーズで稼働するUbuntuの開発者向けプレビュー公開
- タブレット向けUbuntuはNexus 7に搭載可能
- スマートフォン向けUbuntuをCanonicalが発表 2013年末に搭載端末リリースへ
Canonicalが、Linuxディストリビューション「Ubuntu」のスマートフォン版を発表した。有料アプリも販売できるアプリストアも用意し、独自のエコシステムを展開する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.