シャープが10月31日発表した2013年4〜9月期の連結決算は、営業損益が338億円の黒字(前年同期は1688億円の赤字)となり、黒字に転換した。
売上高は前年同期比21.5%増の1兆3420億円。液晶テレビが前年同期比4.5%増の1940億円となった一方、携帯電話の売上高は同11.0%減の875億円と落ち込んだ。国内の住宅用や産業用の需要を伸ばした太陽電池(同80.8%増)や、スマートフォンやタブレット向けの中小型液晶パネルを中心に好調だった液晶パネル(同30%増)が大幅増収となり、売上高を押し上げた。
4〜9月期では最終損益は43億円の赤字(同3875億円の赤字)だったが、7月〜9月のみでは136億円の黒字に。回復基調にあり、「期初計画を上回る実績を確保した」が、「依然として厳しい収益環境、財務状況であることは変わりはない」としている。
通期の見通しは5月に公表した売上高2兆7000億円(前年比8.9%増)、営業利益800億円から変更しない。
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