ヤマハ、誰でも簡単に「ボカロP」になれるアプリ「VOCALOID first」 作曲経験ゼロでもOK
ヤマハは、短いメロディー素材をつなぎあわせて歌詞を入力するだけでボカロ曲を制作できるiOSアプリ「VOCALOID first」をリリースした。
ヤマハは、短いメロディー素材をつなぎあわせて歌詞を入力するとVOCALOID曲を制作できるiOS向けアプリ「VOCALOID first」をリリースした。楽曲テーマを選び、使いたいメロディーや歌詞をタップしていくだけで、音楽制作未経験でも曲を作ることができる。
音楽制作の経験がなくてもボカロ曲が制作できるアプリ。テーマごとに収録された数小節の短いメロディー素材をブロック状に並べ、歌詞を入力することで曲が完成する。選んだメロディにあった歌詞の候補が自動提案され、アイデアを得ながら自作の歌詞を入れ込める。音の高さを変更するなどの微調整で、よりオリジナリティの高い曲を制作できるという。
完成した楽曲はオーディオファイル(m4a形式)としてメールで送信できる。歌声には、リアルな滑舌と力強く伸びのあるロングトーンに定評がある日本語女声の歌声ライブラリ「VY1」を採用する。
メロディー素材と歌詞候補ワード、背景素材やサムネイルが含まれた楽曲テーマは現在全6種類。ハッピーバースデーソングに乗せた楽曲を作れる初心者向けの「はじめてのボカロうた」、ポップな曲調の「純心ガール☆ポップチューン」、インターネット用語を使った歌詞がサジェストされる「chねら〜@川柳 ボカロ味」の3つを無料で利用できる。
追加の有料オプション(200円)として、ゲームのようなピコピコサウンドが豊富な「8 Bit Game Revolution」、格好をつけたがどことなく恥ずかしい曲調と歌詞の「厨二病☆ベビーロッカー」、サラリーマンの思いを込めた歌詞をそろえた「サラリーマン侍 テクノ川柳」の3つも用意する。テーマは今後も追加予定。
開発プロデューサーにはゲームクリエイターの水口哲也さんを迎え、「クリエイティブな世界へのいざない」をコンセプトとした世界観の表現と、心地よい操作性を追求したという。
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