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「Pinterest」日本版スタート 日本法人も設立、「盛り上がるのはこれから」(2/2 ページ)

画像共有SNS「Pinterest」の日本語サービスがスタート。「日本で盛り上がるのはこれから。男女問わず広く使われるサービスにしたい」と日本法人社長は意気込む。

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コンテンツホルダーとの連携で「質の高いコンテンツ」を

 日本での本格展開に当たり、コミュニティー支援と両軸で進めるのがコンテンツホルダーとの連携だ。

 「多くのユーザーに使ってもらうためには質の高いコンテンツが必要」と定国社長。今後、グルメ系をはじめとする口コミサ―ビスや、ECサイト、ファッションブランドなどと連携し、それらの外部サイトに「Pin it」ボタンを設置し、ユーザーが気に入った画像を簡単にピンできるようにするという。

楽天と提携して1年半――「何ができるか議論していく」

 米Pinterestが2012年5月に楽天の出資を受けてから約1年半。当時は「ベンチャーキャピタルからの出資が多くを占める中、サービス面でも協業できる出資元を探していた」中で楽天との提携を決めたという。

 楽天とはこれまで「楽天市場」の商品に「Pin it」ボタンを設置するなど連携してきたが、「一般的なユーザーにとっては言葉の壁がある中で使いこなすのは難しかっただろう」と定国社長は振り返る。日本語サービスの開始に伴い、「楽天とも新たに何ができるか議論していく」という。

類似サービスとは「発想が違う」

 Pinterestの登場以来、日本でもPinterest風のユーザーインタフェースを備えるWebサービスがいくつも登場した。だが、「Pinterestはそもそも類似サービスとは発想が異なる」という。

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ピンタレスト・ジャパンの定国直樹社長

 「類似サービスの多くはeコマース系の機能を備えているが、Pinterestの出発点はユーザーに“発見”を得てもらうこと。ユーザーを商品購入ページに飛ばそうとする仕組みは備えていない」(定国社長)。バナー広告枠なども一切備えず、収益化は「グローバルでも全く進んでいない」という。

 一方、米国では10月に、企業などがPinterestユーザーに向けて有料で自社商品をアピールできる「Promoted Pin」(広告ピン)機能の試験提供をスタート。だが、同機能も「ユーザーにとって邪魔であることが分かればすぐ終了する」方針だ。

 「Promoted Pinはあくまでテスト中であり、ユーザーの反応を見ている段階。表示される広告がユーザーにとって有益であることが分かればグローバルで本格的に展開するが、邪魔であることが分かればすぐ終わらせる」(定国社長)

 米国ではFacebookやTwitterなどと並ぶ有名サービスになったと評されることもあるが、日本での本格展開はこれから。「成長余地の大きいサービスであることは間違いないので、日本でも必ず盛り上げていく」と定国社長は意気込んでいる。

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