「ツイキャス」ユーザー数400万人突破 シリコンバレーに進出、海外展開を本格化
若年層を中心に人気を集めるスマホ特化のライブ配信サービス「ツイキャス」のユーザー数が世界400万人を突破。来月にはシリコンバレーに進出し、海外展開を本格化。
モイは11月28日、スマートフォンに特化したライブ配信サービス「ツイキャス」の登録ユーザーが15日時点で世界400万人を超えたと発表した。日本国内では若年層を中心に人気を集める一方、ブラジルのユーザーが全登録者の16%を占めるなど海外でも活発に利用されている。来月からシリコンバレーに現地法人を設立し、本格的に海外展開を進める。
スマートフォン1台で映像と音声のライブ配信ができる、モバイルに特化したサービス。広告などは一切出さず、24歳以下の若年層を中心に口コミでユーザーを伸ばしてきた。現在、大学生の利用者は133万人。全国の大学生の約半分に匹敵する数だ。
人気の秘密は手軽さ。機材の設置などもいらず、画面上のボタンをタップするだけで配信がスタートする。誰でも簡単に「キャス主」(生放送を配信するユーザーのこと)としてフォロワーや親しい友人とコミュニケーションを楽しめる。
「もともとの人気に関わらず、リスナーを惹き付ける配信ができれば誰でも人気ユーザーになれるのも魅力」という。ツイキャスで人気を集め、ネットの外で活躍するケースも生まれ始めている。高校3年生の松本鈴香さんはツイキャスの配信を通してTwitterのフォロワーを約2万3000人まで伸ばし、モデルとしても活動している。
ユーザーは海外にも拡大。特にポルトガル圏での利用が多く、ブラジルのユーザーは全体の16%を占める。不安定な回線でも配信できることから、デモの中継に使われることもあるという。Twitterのフォロワー900万人を超えるブラジルの歌姫、イヴェッチ・サンガロさんにも利用されており、現地メディアに取り上げられるなど認知度を高めている。
6月時点のユーザー数は270万人だったが、その後急増の一途。赤松洋介社長の「400万人は年内に超えるかどうか」という言葉は残り1カ月半を残して達成された。来月にはシリコンバレーに進出し、海外展開を本格化する。
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