ニュース
アイソン彗星、崩壊した可能性 近日点通過
アイソン彗星が近日点を通過。その後の姿が確認できず、NASAは同彗星が崩壊した可能性があるとしている。NASAの科学者によると、近日点通過前に蒸発した可能性があるという。
アイソン彗星は11月29日午前4時9分(日本時間)、太陽に最も近い位置(近日点)を通過した。現在どのような状態にあるかは不明だが、米航空宇宙局(NASA)によると、近日点通過後に同彗星を確認できず、崩壊した可能性があるとしている。
NASAはアイソン彗星について、結果は確定していないが、おそらく崩壊したとの見方を示している。またNASAの科学者は「アイソン彗星は近日点通過前に崩壊して蒸発したと考えている」とコメントしている。
アイソン彗星は近日点通過時の太陽との距離が約190万キロと極端に太陽に近く、彗星本体が崩壊したり消滅する可能性が指摘されていた。
NASAのTwitterは、ギリシア神話に登場する太陽に近づきすぎて墜落した少年になぞらえて「イカロスのように」とツイートしている。ただ崩壊した彗星核の破片やダストなどが残っている可能性もあり、観測が続けられている。
太陽望遠鏡でとらえられたアイソン彗星 NASA/SDO/ESA/SOHO/GSFC
関連記事
- アイソン彗星を宇宙から4K撮影、若田飛行士が成功 タモリ司会でNスペ生中継も
ISSに滞在中の若田宇宙飛行士が、世界初となる宇宙からの4K撮影に挑み、アイソン彗星の撮影に成功。12月4日のNスペでは、アイソン彗星の映像を生中継する。 - すばる望遠鏡の新カメラ、アイソン彗星の長い尾をとらえる
すばる望遠鏡の超高性能カメラがアイソン彗星の長い尾を鮮明にとらえた。 - 「アイソン彗星」太陽に最接近 明るく大きく肉眼でも見える
気温が下がる秋冬は夜空が美しく見える季節。今月下旬、「アイソン彗星(すいせい)」が太陽に最接近。肉眼でも見られる大彗星とされ、観察イベントが各地で予定されている。 - 太陽に月、地球に影 人工衛星がとらえた日食写真、JAXAが公開
5月21日朝の日食で、月が太陽を隠し、地球に影を落とした様子を人工衛星がとらえた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.