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スマホをお札にかざすと額面読み上げ アプリ「言う吉くん」、国立印刷局が無料公開
目の不自由な人向けに国立印刷局が開発した、お札をかざすと額面を読み上げる無料アプリ「言う吉くん」がリリースされた。
国立印刷局は12月3日、目の不自由な人向けに、スマートフォンにお札をかざすと額面を読み上げるiOSアプリ「言う吉くん」(無料)をリリースした。
アプリを起動してスマートフォンやタブレットにお札をかざすと、現在国内で流通している1万円札、5000円札、2000円札、1000円札のいずれかを判断し、額面を音声でアナウンスする。お札の向きや裏表に関わらず、全体の3分の1程度が映れば識別可能という。真偽判別機能はなく、偽札の検出には使用できない。アプリ名は1万円札の福沢諭吉にちなんだ。
Android版は、アプリを搭載する携帯電話キャリアや端末メーカーを募って開発に着手する予定。
同機能を搭載した小型デバイス「言う吉くん(ポケット)」も実用化に向け開発中。8月にプロトタイプを発表したお札の角を機器に密着させることで額面を判別する技術を複数社に提供しており、早期の商品化を目指すという。
財務省、日本銀行、国立印刷局が共同で取り組む「日本銀行券の券種の識別性を向上させるための取り組み」の一環。来年前半をめどに5000円札の表面左下のホログラムの形状・触感を変更するなどの施策を進めている。
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