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日本初・プログラミング必修「コードアカデミー高校」が開校へ クラウド活用の通信制
プログラミングを必修科目とした日本初の通信制高校が4月に開校する。クラウドをフル活用した学習システムも特徴だ。
学校法人の信学会(長野市)は、プログラミングを必修科目とした日本初の広域通信制・単位制課程普通高校「コードアカデミー高等学校」を4月に開校する。クラウドを活用してオンラインで効率よく学習し、実践に耐えうるプログラミング技術を身につけることを目指す。
卒業に必要な74単位のうち20単位程度をプログラミング課目で取得するカリキュラム。未経験者でも初歩から学べるよう、1年目は基礎的な思考力を養うための簡単な言語を教材として設定する。2年目以降は興味に合わせたテーマを「マイプロジェクト」として定め、HTMLやCSS、JavaScript、データベース、Perl、Objective Cなどプロジェクトの実現に必要な技術を学んでいく。
学校生活全体をクラウド化し、ほとんどの学習がオンラインで完結するのも特徴の1つ。「Google Apps for Education」を全面導入し、カレンダーやメール、Google+、Googleドライブなどを使って授業や課題を進める。一部の講義や個人面接はGoogleハングアウトでテレビ電話形式で実施し、一般的な通信制高校で難しかった対面指導を可能にした。
夏と冬の2回、生徒と教員が集うスクーリングの機会も設ける。教員だけでなく、企業で活躍するエンジニアを招いたゲスト講義やハッカソンなども行う予定という。
正式認可を受けたことに伴い、4月の開校に向けて生徒の募集を開始した。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県の在住者が入学対象となる。
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