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クラウドファンディングのKickstarter、13年は調達総額4億8000万ドル・前年比1.5倍 日本発の成功例も
米クラウドファンディングKickstarterが2013年の運用実績を公開した。年間調達額は前年比1.5倍となったが、成功プロジェクト数の伸びは鈍かった。
米クラウドファンディングサイトKickstarterが2013年の運用実績を公開した。年間調達総額は4億8000万ドルを超え、前年比1.5倍となったが、成功プロジェクト数の伸びは鈍くとどまっている。
年間を通し、300万人が4億8000万ドルを出資。1日当たり131万45529ドルのペースで集まり、出資者の居住地は世界214カ国・地域に広がっている。10プロジェクト以上に出資した人は8万1090人、100プロジェクト以上に出資した人は975人など“ヘビーユーザー”も多い。
無事資金調達に成功したプロジェクトは計1万9911にのぼり、スマートフォンと連係するスマートウォッチ「Pebble」やAndroid搭載ゲーム端末「OUYA」など数千の新しい製品やサービス、体験を世に生み出した。
12年の調達総額は約3億2000万ドル、出資者は約224万人、資金調達に成功したプロジェクトは約1万8000プロジェクトだった。調達総額が約1.5倍になったのに比べ、成功プロジェクト数の伸びは鈍くなっている。
日本発のプロジェクトで資金調達に成功したものも。「ロックマン」シリーズのクリエイターが参加する新作アクションゲーム「Mighty No.9」には約380万ドル、短編アニメ「リトルウィッチアカデミア」続編の製作資金には約62万ドル、アニメ「イヴの時間」英語版制作プロジェクトには約21万ドルが集まり、いずれも目標額の数倍を集め成功をおさめた。
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