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Dropbox、週末のダウンについて謝罪と説明──「ユーザーデータは安全」
2億人のユーザーを擁するクラウドストレージサービスのDropboxがサーバアップデートのバグで数時間ダウンし、完全復旧に48時間かかったことを謝罪して原因と対策を説明した。
米Dropboxは1月12日(現地時間)、10日の夕方から約48時間続いたサービスのトラブルについて謝罪し、原因と対策について説明した。サービスは13日の午後4時40分(太平洋時間)にはほぼ完全に復旧した。
このトラブルの原因はサーバのOSアップグレードに採用したツールのスクリプトのバグであり、一部でうわさされたような外部からの攻撃によるものではなく、ユーザーのデータは安全だと同社は説明した。
数台のアクティブなサーバがアップグレードの際にこのバグのせいで停止し、サービス全体のダウンにつながった。3時間後には再稼働したが、一部のユーザー(規模は不明)は週末中dropbox.com、デスクトップクライアント、モバイルアプリでのサービス利用ができなかったという。
このサーバは写真共有や自動アップロード機能を提供するためのデータベースを稼働させるもので、ユーザーのデータはトラブルの影響を受けなかったと保証した。
同社は今回のトラブルを踏まえ、アップグレードの際のチェック機能の強化とディザスタリカバリ(災害復旧)の迅速化のためのツールを開発したとしている。
2007年創業の同社は現在2億人以上のユーザーを擁し、昨年末にはビジネス版販売で米Dellと提携するなど、エンタープライズへのシフトを図っている。
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