Googleが32億ドルで買収したNestのサーモスタットを「70ドルで作ってみた」
Wi-Fi開発ボード「Spark Core」のメーカーが、先日Googleが買収したNestが249ドルで販売しているネット接続サーモスタットとほぼ同様の機能を持つツールを約70ドルの材料費で製作し、ドキュメントをオープンソースで公開した。
米Googleが32億ドルで買収して注目を集めた米スマートホーム企業Nestのネット接続サーモスタット(温度調節器)「Nest」(定価249ドル)とほぼ同じ機能の機器を15時間で作った──。Wi-Fi開発ボードの「Spark Core」のメーカー、Sparkが1月17日(現地時間)に公式ブログでそう語った。
材料費は全部で約70ドルだったという。Wi-Fi接続にはSpark Core(39ドルで販売中)を使い、温度センサーはHoneyWell製、無人かどうかをチェックする機能を追加するためにパナソニック製のモーションセンサーも搭載した。
Nestほど洗練されたデザインではないが、Nestと同じように手動で温度を設定することも、スマートフォンからインターネット経由で温度調節することも可能だ。
「温度調節器や煙感知器のメーカーが32億ドルもするというのはとんでもないことにもみえるが、非常に理にかなっている。Nestの製品はデザインが美しく、同社には才能ある人材があふれており、“Internet of Things(あらゆるものをインターネットに接続することで実現する新たなサービスのこと)”の可能性を初めて一般消費者に示した企業だからだ」とSpark。
同社はNestもどきの「Spark thermostat」の製作過程を動画付きで紹介し、搭載したソフトウェアやドキュメントをオープンソースでGithubで公開した。
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