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Wi-Fi共有サービスのFonにQualcommやGoogleが出資
現在1200万のWi-Fiスポットを擁するFon Wirelessは、米国にも進出し、2016年までにその数を3500万に増やす計画だ。
無線LAN共有サービス「FON」を提供するスペインFon Wirelessが1400万ドルの増資を完了した。同社のマーティン・バルサフスキーCEOが1月20日(現地時間)、自身のブログで発表した。
このラウンドは米Qualcommのベンチャーキャピタル部門、Qualcomm Venturesがリードし、米Google、Deutsche Telekomなどが出資した。
FONは、専用ルータを購入してコミュニティーに参加し、自分のWi-Fi環境を提供する代わりにコミュニティー内の他のメンバーのWi-Fi環境を利用できるという共有プロジェクト。日本でも利用できる。
Fonは今回調達した資金を新しいルータの開発と米国市場でのプレゼンス拡大に投入する。Qualcommは新ルータの開発に協力し、FonはQualcommが2011年に買収したWi-FiチップメーカーAtherosのチップセットをルータに採用する。
FonのWi-Fiスポットの数は前年比50%増加し、1200万以上になった。英、仏、ベルギーでは家庭のWi-Fiルータの10%以上がFONのものという。同社はこうした成功を踏まえ、米国でのサービス拡大に取り組んでいる。バルサフスキーCEOはQualcommの発表文で「2016年までに3500万のホットスポットが設置される見込みだ」と語った。
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