Microsoft、Facebook主導のOCPに参加 データセンターの仕様を公開
Facebookが主導する、データセンター構築情報を共有する取り組み「Open Compute Project」にMicrosoftが参加し、Windows Azureをはじめとるすサービス提供に使っているサーバの仕様や管理ソフトウェアのコードをオープンソースで公開した。
米Microsoftは1月27日(現地時間)、省電力・低コストのデータセンター構築のための情報を共有する取り組み「Open Compute Project」(OCP)に参加したと発表した。
Cloud & Enterprise部門の副社長、ビル・レイング氏が、OCPが28日からカリフォルニア州サンノゼで開催する年次カンファレンスで基調講演を行う。
OCPは、米Facebookが2011年4月に立ち上げた取り組み。立ち上げ段階でAMD、Dell、HP、Intel、Rackspace、Skype、Zyngaなどが参加した。現在取締役にはFacebookの他、Intel、Rackspace、Arista Networks、Goldman Sachsの幹部が名を連ねている。
MicrosoftはOCPの参加と同時に、Windows Azureなどの同社のクラウドサービスを支えるサーバの仕様を公開した。同社によると、この仕様設計の導入により、40%のコスト削減、15%の消費電力効率化、設置時間の50%短縮を実現したという。
OCPのメンバーでもサーバの仕様を公開していたのはFacebookだけで、Microsoftが2社目になる。Microsoftはサーバの仕様に加え、サーバ診断や電源や空冷制御などのハードウェア管理のためのソフトウェアコードもGitHubで公開した。
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