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ソニー、ルネサス鶴岡工場を買収 スマホ向けCMOSセンサー増産へ
ルネサスの鶴岡工場をソニーが買収。スマートフォンやタブレット向けCMOSセンサーの生産能力を増強する。
ルネサスエレクトロニクスとソニーは1月29日、ルネサス子会社・ルネサス山形セミコンダクタが保有する半導体製造施設と設備を、ソニー子会社のソニーセミコンダクタに譲渡する契約を結んだと発表した。譲渡価格は75億1000万円。ソニーは譲り受けた資産を活用し、CMOSセンサーの生産能力を増強する。
譲渡するのは、鶴岡工場(山形県鶴岡市)の半導体前工程12インチウエハー生産ラインの製造設備、建物など。国内製造拠点の再編を進めるルネサスと、スマートフォンやタブレット向けイメージセンサー生産能力増強を目指す両社の意向が一致した。
ソニーセミコンダクタは同工場の資産を活用してCMOSセンサーの新たな生産拠点・山形テクノロジーセンターを3月31日に設立し、積層型CMOSセンサーのフォトダイオードや配線工程などの製造を行う。2014〜2015年度にかけて約275億円の設備投資を行い、生産能力を増強する。
ソニーは中長期的に、イメージセンサーの総生産能力を月間約6万から7万5000枚に増強する計画。今回の投資の通期の連結業績見通しへの影響は精査中としている。
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