Google、Ciscoとも広範なクロスライセンス契約
先月Samsungとの大規模なクロスライセンス契約を締結したGoogleが、今度はCiscoともクロスライセンス契約を結んだ。パテントトロール対策としている。
米Cisco Systemsと米Googleは2月4日(現地時間)、広範な製品および技術に関する特許の長期的なクロスライセンス契約を締結したと発表した。対象となる特許の件数や契約条件などの詳細は公表されていない。
この契約により両社は互いの特許ポートフォリオを利用し、将来的な訴訟リスクを回避できるとしている。両社は発表文で、クロスライセンス契約は顧客を害す「Patent Privateer(特許私掠船)」とは対極的なパテントトロール対策だと主張する。特許私掠船は、特許をその取得企業から購入し、ライセンス料の一部を取得企業に還元するというもので、特許を購入した企業は訴訟の武器になる特許ポートフォリオを充実させることができる。Googleは過去に、米Appleや米MicrosoftがNortelの特許ポートフォリオを獲得した際、これらの企業を批判した。
両社は2009年に米IT企業らが立ち上げた非営利団体Coalition for Patent Fairness(特許公正性連合)の主要メンバー。また、Googleは昨年3月、防衛目的以外ではオープンソースソフトウェアの関係者を特許侵害で提訴しないという宣言「Open Patent Non-Assertion(OPN) Pledge」を発表した。
Googleは1月末に韓国Samsung Electronicsとも広範なクロスライセンス契約を締結している。同社はまた、中国LenovoにMotorola Mobilityを売却するが、Motorolaの特許ポートフォリオのほとんどを保有すると発表している。
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