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ソニー通期、1100億円の最終赤字に転落へ
ソニー、通期で1100億円の最終赤字に転落へ。スマートフォンやデバイスなどで想定を下回ったほか、PC事業の売却・テレビ事業の分社化に伴う構造改革費用を新たに計上することなどが響く。
ソニーは2月6日、2014年3月期連結利益予想を下方修正し、1100億円の最終赤字に転落する見通しだと発表した。昨年10月時点では300億円の黒字を予想していたが、スマートフォンやデバイス事業などが想定を下回ったほか、PC事業の売却・テレビ事業の分社化に伴う構造改革費用を新たに計上することなどが影響した。
売上高予想は7兆7000億円に据え置いた。音楽分野と金融ビジネスで想定を上回る見込みだが、スマートフォンが中国などのアジアや欧州の一部で想定を下回り、販売見通しを前回予想から200万台減の4000万台に下方修正。スマートフォンを含む「モバイル・プロダクツ&コミュニケーションセグメント」(MP&C)と、液晶テレビやレコーダー、オーディオを含む「ホームエンタテインメント&サウンド」(HE&S)、デバイス分野で想定を下回る見通しだ。
営業利益は前回予想より52.9%下回る800億円に下方修正した。MP&C、HE&S、デバイスで想定を下回るのに加え、PC事業の売却、テレビ事業の分社化などに伴う構造改革費用を200億円を追加計上し、資産売却の計画も見直したことなどが影響する。税引き前利益予想は、同55.6%下回る800億円に修正した。
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