「日本と世界の食文化をモバイルでつなげる」 ドコモとABCクッキングスタジオ、共同で新サービス
ドコモは子会社化した「ABCクッキングスタジオ」と共同で、モバイルを活用した料理レッスンなど新サービスを本格的に展開する。
NTTドコモは、傘下で料理教室を展開する「ABCクッキングスタジオ」との共同事業を本格的にスタートする。スマートフォン/タブレットを活用したリモートレッスンや、海外の有名シェフによるライブレッスンの配信など、クラウドやモバイルの技術を生かした新サービスを展開していく。
ドコモは1月、「ABCクッキングスタジオ」運営企業の持ち株会社ABC HOLDINGS株式の51%を取得して子会社化。ドコモが新領域として進める、スマートフォン/タブレットを活用した生活サービスの強化の一環だ。
今後、地方在住者や妊娠・育児中など都市部の教室に通いにくい人向けに、タブレットやスマートフォンを使った遠隔レッスンの展開を強化していく。ABCが上海やソウル、香港など海外にも6店舗を展開する強みを生かし、海外スタジオに和食の作り方をリアルタイムに配信したり、現地の有名シェフによるレクチャーを日本でも体験できる「グローバルレッスン」にも取り組んでいく。
場所や時間を問わず料理に親しんでもらうため、会員以外も利用できる動画サイト「ABC Cooking Channel」を2月初めにオープン。ジャンルや食材での検索が可能で、調理方法を中心に現在600本程度のオリジナル動画が掲載されている。有名人が登場するミニ番組や海外の有名パティシエが店舗から送るライブレッスンなど、エンターテインメントとしての料理コンテンツも充実させるという。
スタジオで使われている調理器具などを扱うECサイト「ABC Cooking MARKET」の強化や、ドコモ子会社で生鮮食品販売を展開するらでぃっしゅぼーやとの連携も検討していく。
加藤薫社長は「リアルな食の世界をモバイルやクラウドで国内外とつなげ、より豊かな生活を作る手助けをしたい。健康や学びなど、ドコモが取り組む他の事業とも接点を模索できれば」と話す。
ABC Cooking Studioの櫻井稚子社長は、「お互いの強みを生かし、何ができるか私自身楽しみにしている。料理を通したリアルなコミュニケーションの場としては国内最大級となったが、教室の外や海外へどう展開していくか、一緒にできることをこれから考えていきたい」と期待を見せた。
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