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有料音楽配信サービス利用者は25% 購入しない理由は「動画サイト」「レンタル」
有料音楽配信サービス利用者は25%、若年層の音楽の情報源は「動画サイト」「テレビ番組」――クロス・マーケティングが音楽鑑賞に関する年代別調査を行った。
クロス・マーケティングは2月10日、音楽鑑賞に関する年代別調査結果を発表した。有料音楽配信サービスを使用する人はCD購入者の3分の1程度にとどまり、「音楽に全くお金は使わない」という人も2割以上いた。
1カ月当たりの音楽への使用金額は「1000円未満」が40%で最も多く、「全くお金は使わない」も21%にのぼった。音楽の購入形態は、CDが68%、有料音楽配信サービスが25%となった。購入しないと回答した人は全体の26%で、理由としては「YouTubeなどの動画視聴サイトで鑑賞できるから」(48%)、「レンタルするから」(37%)、「価格が手ごろではないから」(32%)などが挙がった。
年代ごとに差が出たのは、情報入手源と鑑賞場所。10代〜20代前半の若年層は6割以上が「YouTubeなどの動画視聴サイト」と回答した一方、40〜50代は4割前後。「テレビ番組」は10代(43.2%)と40代(43%)はほぼ変わらないが、20代後半では34.6%と低い。「友人・知人の紹介」は10〜30代は30%以上で、40代以上は20%前後に下がっている。
鑑賞場所は、10代と20代の6割以上が「電車・バス」、5割以上が「歩きながら」と答えた。40代の「車の中」(48%)、50代の「自宅」(92%)はそれぞれ全年代中最も高かった。
調査は、関東1都3県の15〜59歳の男女、694人に行った。
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