ドコモ、ペットの健康管理サービス「ペットフィット」開始 3Gタグでデータ蓄積、迷子の時には位置情報も
NTTドコモは、3G/Bluetooth通信に対応した小型センサーから取得した生体情報を基に、スマートフォンやPCから愛犬の健康管理ができるサービス「ペットフィット」を3月に開始する。
NTTドコモは2月13日、スマートフォンで愛犬の健康管理や現在地確認ができるサービス「ペットフィット」を3月にスタートすると発表した。3G通信機能搭載の専用端末を使ったサービスとしては国内初という。機器は2万5900円(1年分の通信費込み)。
3G通信機能内蔵の「タグ」と、自宅などに置く「ステーション」で構成。タグは犬種を問わず利用できる約29グラムの専用小型センサーで、首輪に付けると温度や加速度などの生体情報をリアルタイムに測定・記録し、3G通信でクラウドサーバにデータを送り、蓄積する。飼い主はスマートフォンやPCから愛犬の現在の様子や運動量、睡眠時間などを確認でき、毎日の健康管理に役立てられる。
食事データを入力することでカロリー収支の表示も可能。市販されているドッグフードやおやつなどは商品名を選び、摂取量を入力するだけで自動的に計算される。「運動量が少ない」「睡眠時間が不十分」など、監修の獣医師による生活習慣アドバイスも参照できる。
充電器を兼ねるステーションはタグとBluetoothでつながっており、「見守りエリア」を構築する。ステーションと一定の範囲内であればBluetoothで通信するが、通信圏外に出た場合は一定時間後に迷子検知モードが作動。ユーザーのメールアドレス宛てに、自宅を離れて迷子になった可能性があることを通知し、タグが内蔵するGPS機能で検知した位置情報を3G通信でサーバに送信。スマホやPCから愛犬の位置を確認できる仕組みだ。
タグとステーション(NEC製)の価格はセットで2万5900円。1年分の通信料(上限75Mバイト・最大365日)が含まれており、2年目以降の更新料は7500円となる。3月からドコモショップ、ドコモオンラインショップで販売するが、今後動物病院やペットショップなどでの展開も視野に入れる。収集したビッグデータを獣医大学や動物病院に提供し、病気の早期発見や生活習慣病の改善につながる研究・活用に役立てる計画も進んでいるという。
同社の高原幸一M2Mビジネス部長は「国内でペットとして飼育されている犬は約1100万頭で、3〜12歳の子どもの人口とほぼ同じ。人間の健康志向が高まるのと同時に、家族の一員である愛犬の健康を気にかける人も多いのでは。獣医師をはじめ識者と協力し、3G通信による位置情報の送信など、通信会社だからこその安心を提供していきたい」と話している。
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